お持ち帰りですか?それとも店内でお召し上がりですか?


「お持ち帰りですか?それとも店内でお召し上がりですか?」

これにどう返事するかによって、同じコーヒーでも値段が違ってくる・・・

来年の4月以後、消費税率が10%UPと共に導入される軽減税率の導入後には、当たり前の風景になりそうです

みなさま、こんにちは
GWも終わりいつもの日常が始まった初日の昨日、阪神地方は一日中雨の天気でしたが皆様はどのような一日だったでしょうか?

さて冒頭のやりとり、先日先輩の税理士さんと打ち合わせでハンバーガーショップに入った時の注文でふと頭によぎった思いです

 軽減税率導入にあたって、連日新聞記事で報道されていたように、“標準税率(10%)”と”軽減税率(8%)“とをどう切り分けるか、は非常に大きな問題でした

 過去、売上税の導入が検討された際にもこの点が一番悩ましい問題だったらしく、当時は同じ“料金”でも

・歌舞伎・・・軽減税率(伝統文化を保護するため)
・落語・・・標準税率

と、「落語は伝統文化じゃないのか、保護する必要は無いのか」というような事まで論争になったそうです

 今回の切り分けの判断基準の一つに「外食に該当するかしないか」があるため、
 「お持ち帰りですか?それとも店内でお召し上がりですか?」
の返事に伴う消費税率の違いが起こってくる、という事になります

なお、「持ち帰ります」と言って8%の税率の代金を支払ったあと、気が変わって店内で食べる事にしたら、差額の2%の税率を取られる事になるのでしょうか?

答えは、“されない”です
取り扱いとして「販売時に聞いた意思表示で税率を決定する」とされているからです
 
常識で考えると“そんなことまでしないだろう”と判断できるものの、どの時点で軽減税率に該当するか否かの判断を行うか、というところまできちんと取り扱いがさだめられています。
 
 下記の国税庁Q&AのP27からが、今回の“外食になるかならないか”という取り扱いについて説明をしている箇所になります。

 ご興味のある方は一度ご覧いただくと、意外と面白い発見があるかもしれません

https://www.nta.go.jp/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/pdf/03.pdf

今回もブログをお読みいただき、ありがとうございました!
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2016年05月10日